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言われてみれば気になる...ちょとした疑問にアドバイス!
今月あった質問は、、、
「スネア位置に目安はあるの?」との質問。
スネアの位置(高さや角度、体との距離)によって、より体に負担のかかりにくいポジションがあり、
ペダルのセッティングや椅子の高さが決まってから、スネアのセッティングを行うのが良いと思います。
椅子とスネアの距離は、スティックを握った状態で、肩から腕が体と平行に脱力状態で落ちており、かつ肘から先は、腕に対して約90℃(90℃よりも少し開いている状態がより良い)に構えた時、スティック先端の打点がスネアドラムの中心点に来る辺りが比較的力みにくい距離ではないかとされております。
実際速い連打などではこの姿勢でなくとも手首やフィンガーコントロールでこなせてしまう人も多いと思いますが、そこへパワー感(音量や音圧)を求めた時に、力まずにパワーが出しやすい姿勢であり、その姿勢から考えられるスネアの距離が上記の位置かと思います。
あくまでも目安ですが(;^_^A
次にスネアの角度ですが、タムの叩き易さとの兼ね合いで、演奏者側に極端に傾けている人もいますし、そのメリットもあるので、傾ける角度が急でも問題はありませんが、そこへ、安定したパワー感(音量や音圧)をムラなく継続的に出していきたい方には、地面と平行な方がパワーが出しやすい、とされています。
これは腕全体の重さを、無理なく効率よく打面に伝達させることで、音量や音圧を継続的に、かつ安定して出せる様にする為とされてます。ただ、リバウンドをうまく利用したりドラムセット全体の叩き易さとの兼ね合いもあるので、少し奏者側へ角度を傾けるのは問題ないと思います。初めは地面と平行な角度でパッセージの早い連打を数分続けて、体への負担具合を試してみながら、より疲れにくい角度を見つければ、尚、良いと思いますよ。
言われてみれば気になる...ちょとした疑問にアドバイス!
今月あった質問の中から。
「ペダルのセッティングってどうするのが良いの?」という質問です。
今回も特に決まりはない質問でしたが、なんの目安もないと、「練習スタジオの行く先々で、ペダルのセッティングでイマイチ踏み心地や跳ね返り具合が違い、落ち着かないなんてことも。
ペダルの調整機能として大きいポイントは【ビータの長さ調整】【ビータの角度】【スプリングのテンション】が挙げられます。最近は他にもいろいろな調整機能が備わったペダルも沢山ありますが、それはまた別の機会に。
まず【ビーターの長さ調整】は、長さが違うと踏み心地も大きく変わりますが、当然バスドラムのヒットポイントも変わってくるので、バスドラムの音自体が変わってきます。
ビーターの長さは踏み心地と出音のバランスを考えながら決めるのが良いと思います。踏み心地だけでなく出音を録音してどんな音で鳴っているのかを確認しながら、自分の中でベストのビーターの長さを知っておけば、どのスタジオのペダルでもビーターの長さをセッティングし易いと思います。
次に【ビーターの角度】は、角度が打面に近ければ早いパッセージの連打やダブルも踏みやすくなりますが、その分、アッタク感や音量、胴鳴り感等のパワーは少なくなります。
最後の【スプリングのテンション】は、強く締めていけば、跳ね返りも強くスピードが増し、早いパッセージの連打も踏みやすくなりますが、その分、踏み心地が固くなり(反発感が強い)コントロールしづらく、リズムの中で的確な打点ポイントへのヒットがしにくくなる可能性があります。
上記の【ビーターの角度】【スプリングのテンション】の2ポイントを踏まえたうえで、まず、ビーターの角度やスプリングのテンションを調整するのではなく、完全な脱力状態(カカトもべったりフットボードに付いている状態)でペダルの上に足を載せ、ビーターが打面から6cm~10cm位に離れるようなセッティングが目安です。ここで注意するポイントは、スプリングやビーター角度を調整する瞬間以外は、あまり前傾姿勢や反った状態で椅子に座らず、自分が一番リラックス出来ている状態(お腹や腰に力を入れずに、両足を同時に少し上げても上半身がぶれない)で行います。そして、踏みやすく、コントロールし易いポイント(スピード感、パワー感、出音のバランスを大切に)を見つけることです。これは、脚の重さや体重にも個人差があるので、その重さを最大限に利用する為には、脱力状態の重さが重要です。そうすることで演奏も楽に、かつパワフルに行える基礎ができ、役立つと思いますよ。
言われてみれば気になる...ちょとした疑問にアドバイス!
今月あった質問の中からひとつ。
『ビートを刻んでいる時のハイハットのハーフオープンってどのぐらい開ければいいの?』
という内容でしたが、ハイハットのハーフオープンは、主に抑揚やアクセントを付ける際に利用する事が多く、
開け具合は人それぞれ。特に決まっていないと言ってしまえばそれまでですが、あえて練習の目安として参考までに・・・。
ハイハットのハーフオープンといっても、ペダルの踏み込み具合によって(シンバルの擦れ合った時に出る音の長さ[残響音])で聞こえ方が違います。
なのでハイハットの空け具合も、曲の『テンポ』や『拍の長さ』を無視せずに、踏み込み具合を調節すると良いと思います。
具体的にどういうことかというと、速いテンポの曲でハイハットを開けすぎると、残響音が長くなるだけでなく、ショットによるアクセントを付けても、拍の長さが曖昧になりやすいので、アクセントを付けた分のプッシュ感やドライブ感が出にくくなります。ところが、曲のテンポや拍の長さに応じた残響音が残る程度に、ハイハットの踏み込み具合を調整すると、ショットによるアクセントも分かりやすくなり、抑揚が伝わりやすくなります。
遅くゆったりしたテンポの曲ならその逆で、ある程度ハットを開いて、残響音で曲の流れや奥行き感を出したりします。
また、実際に生のドラムを叩いて耳で聞いたハーフオープンの残響音と、それを録音した残響音を聞くのとでは、違って聞こえたりするもので、これを解消する為には、セット全体で叩いた音や、他のメンバーとリハーサルした時の音を録音し、全体のバランスを聞いてからハイハットの開き具合を決めていくとわかりやすいとかと思います。
更に、ライブやレコーディングの現場では、ハイハット単体にもマイクを立てて音を拾うケースも多いので、普段よりも少し抑えめに(音量等)丁寧に叩く事で、スピーカーからの出音もまとまりやすく、観客も聞きやすくなる傾向があります。
これらの事を普段から注意し、耳や体に感覚を覚え込ませることで、どんな曲調やテンポでもすぐに対応できるようになるので、即興(ジャム)の時にも役に立ちますよ!!
スタジオのスネアドラムを新しくしました!! と言っても委託中古品を購入したのですが、なんとソナーのSQ2シリーズ!!!!!
しかも使用年数も短く、前使用者がほとんど使っていなかったとのことで、細かい所まで新品とさほど変わらない、とても程度の良いものでした。
ちなみに「SQ2シリーズ」とは、ドイツ高級ドラムメーカー【ソナー】の「特注シリーズ」の事で、ドラムのサイズや材質、その材質の組み合わせや厚さ、パーツの種類や全てのカラーフィニッシュまで、全てがオーダメイドとなるもの。
仕様:size(口径13インチ×深さ7インチ) シェル厚:ミディアム 材質:バーチ6プライ(4mm)+エボニー3プライ(2mm)
スナッピー:ピュアサウンドスーパ30 フープ:2.3mmスティールフープ、パーツは全てブラックニッケル塗装、シェル全体はホワイトグロスラッカー仕上げ。
音がまとまり易く、抜けが良いメインスネアを探し続けていたところ、遂に出会えた感じ!!
しかも一番のポイントだった、音のイメージが「パーン」や「カーン」や「トーン」ではなく「コーン」とパワフルに鳴ることだったので、ここもピッタリ。
より「コーン」と鳴らせるように、ヘッドは「アクエリアン」の「ハイエナジーシリーズ」。ヘッド自体でしっかり余分な音を抑えてくれるので、後から細かいミュート類を使用しなくても、バランスよく鳴ってくれます。
ソナーは高価なドラムメーカーのイメージですが、いざ使用してみるとシェルは薄いのに、音が分厚く、太く、輪郭がハッキリしていて、相反する要素がしっかりバランスを取って鳴ってくれてました。これにはラグ等のパーツがしっかりしている(重い)のと、同じバーチ材でも産地による密度の違いや、グルー(接着剤)の違い等が如実に音に出ている感じで、内側のエボニー材による影響も大きいようです。この絶妙なバランス、是非当スタジオで試してみて下さい。
ジュニアドラムセットでは叩けなかったお子様にも練習が出来る様になりました。
まずは、自分の意思通りに音が出せる楽しさや、自分の好きな音楽に打楽器の音を合わせる楽しさ等を感じてもらえる様に、まずはこのサイズから!!