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言われてみれば気になる...ちょとした疑問にアドバイス!
今月は「早いテンポでのタム移動の上達法は?」というご要望について。
早いテンポでのタム移動は、うまく打面を捉えられずにフープに引っかかってしまったり、打面でない所をミスショットしてしまったり、打面は叩いているが、端っこの方をヒットしてしまって音にムラが出来てしまうことがあると思います。
早いテンポでのタム移動は、腕や肘からショットを繰り出そうとすると狙いがブレ易いので、手首(リストコントロール)と指(フィンガーコントロール)でショットを行います。
上達方法としては、スティックを親指と中指を支点に、落とすような感じで、打面にヒットさせ、ヘッドに当たった後のリバウンドを薬指と小指でコントロールするような感じでヒットの感覚を養います。リバウンドをコントロールしている状態なので、初めはスティックの振り幅は小さくて構いません。
まずは小音量だが粒はハッキリ出せるようにするのがポイントなので、しっかり出来るテンポから始めていきましょう。しっかり出来るテンポとは、首、肩、腕が力んでおらず、音ムラがなく、極力均一な状態で出来るテンポです。
次に両手同時→右手のみ→左手のみ→両手交互による連打を、途切らず通して練習します。
この練習を約10分~15分は続けましょう。続けていくうちに親指の根本辺り、腕や肩、脇の横の大胸筋や背中の肩甲骨周りの筋肉に力が入っていない事に注意しながら行います。
少しでも力が入っていたら、手首や指(リストコントロール、フィンガーコントロール)のリバウンドコントロールだけで行えるテンポに戻して、極力力が入らないようにします。
また一定の連打なので音符の乱れや音ムラがないように注意しながらやります。更にこの練習をする時は、足も一緒に刻みを入れながら行うと効果的です。足はハイハットとバスドラムをそれぞれ4分音符、又は8分音符で同時、あるいは交互に踏みながら行います。
足と手が同時に発音する瞬間が多数出てくると思いますが、音がバラバラにならないように気を付けながらやります。
ここでやや手癖になるぐらい(無意識で動作出来る状態)になったら、テンポを徐々に上げて行きます。これが慣れてくると、スネアだけでなくタムに移動しても変な力みが無くなり、振り幅も少ないので、テンポが上がってもタム移動の際のミスショットが無くなってくると思いますよ。
最後は、早いテンポでのミスショットが無くなってきたら、徐々にスティックのリバウンドコントロールにより少し振り幅を大きくします。
音量や音圧を上げて行く事で、よくある2拍4拍等のバックビートのスネアの音量と、タム移動した時のタムとの音量差も少なくなり、安定したタム移動が出来る様になると思います。
あとは、自分がメリハリを出したいポイントでしっかり音量や音圧をコントロールして、躍動感や迫力のあるドラムを叩けたら気持ちいいですよね。